〈I. Never let me go〉 for Haydn 　　

些細なことがきっかけで始まる大恋愛のような曲。ソナタ形式。２声の音楽。

〈II. Ring Twice〉 for Bach 　　

郵便配達は二度ベルを鳴らす―避けられない運命の前触れとして。同じことを二度ずつ繰り返す。　 　　

バッハ作曲・チェロ無伴奏組曲第１番《Prelude》、平均律クラヴィーア曲集・第１巻・第１番 《Prelude》のように。

〈III. Sing the Sad Love Song in Falsetto〉 for Palestrina 　　

”裏”の声で歌われた悲しいラブソングは、本当に悲しいラブソングなのか。カノン。順次進行を主体としたシンプルな旋律を、地声、裏声、更にその裏の声で歌っているかのように音を配置した。

〈IV. Donʼt Stop Now!〉 for Weber 　　

音楽と人生はその終わりまで止まることを許されない。常動曲。ロンド形式。